エッジワイズをMOOの非抜歯治療に応用するには
現在,ほとんどの矯正歯科医が使っているブラケットは,いわゆるエッジワイズブラケットだ.このプラケットを使って私がしているようなMOOテクニックによる非抜歯治療をしようとすると,多くの不利な点がある.私自身はティップエッジプラスというエッジワイズではないブラケットを使ってこの問題を解決しているが,先週,第14回日本非抜歯研究会総会と,第1回世界インプラント矯正学会に参加して,エッジワイズブラケットを使いながらもこれらの問題点を解決されている2人の矯正歯科医の発表を聞くことができた.
エッジワイズブラケットの特徴は,リジットに歯のポジションを固定できるという点.トルク・アンギュレーション・インアウトともにガチッと『歯を位置づける』ことができ,精密な歯のポジショニングには最適である.しかし必然的にその特徴は,『歯を動かす』ということにかけては不利になる.だからこそ,デーモンに代表されるようなセルフリゲーションシステムなど,ローフリクションで歯が動きやすいように工夫をしている所以だが,そうすれば逆に歯のポジショニングで妥協せざるを得ないというジレンマがある.ティップエッジブラケットを使うと歯の動きが全く違うのでこれらのジレンマの多くが解決されるのだが,今のほとんどの矯正歯科医はエッジワイズブラケットでの治療法を習ってきた(ほかのは特に習っていない)ので,ベッグブラケット由来のティップエッジブラケットには相当抵抗があるドクターも多いようだ.
MOOによる非抜歯治療をエッジワイズで成功させようと思えば,エッジワイズの利点・欠点と,歯の動きに関する生理的反応やメカニクスについての戦略を駆使する必要があり,通常のストレートワイヤーシステムやスタンダードエッジワイズシステムと同じ考えで使ってしまうとアンカレッジコントロールを失敗することが多くなる.今回の学会で講演を聴いた2人のドクターは,いずれもそれらの基礎的戦略をきちんとたてた上ですばらしいケースをあげられている.
まず,今回の日本非抜歯矯正研究会でコアメンバー認証講演をされた大分の兼子先生.兼子先生はいつも,難しいケースをとてもきれいに仕上げられていて,どうしたらあんなに収まりよく仕上げられるのかと常々思ってきた.今回の講演では遠心移動後に半年近くも小臼歯をドリフトさせることやその間のヘッドギアに対するちょっとした工夫,ブラケットをつけていくタイミングなどについて紹介していただけたが,ああなるほど,こうすればエッジワイズを使いながらもアンカーロスすることなく,しかも精密に仕上げていけるのだなと,とても参考になった.
もう一人は,世界インプラント矯正学会で講演された,賀久先生のボストン大学の先輩であるイタリアのMaino先生.元々ボストン大学ではGianelly教授のBidimensional Techniqueを習われるそうだが,このテクニックのポイントも臼歯の遠心移動後にいかにアンカーロスすることなく前歯の後退を達成することができるかということにある.このときにエッジワイズブラケットをつかうのだが,Bidimensional Techniqueでは前歯部に18スロット,臼歯部に22スロットの2種類のブラケットを使うことでアンカレッジコントロールを行っていく.Maino先生はこれにさらにミニスクリューアンカーを加えることでより確実にアンカレッジコントロールを達成する一連のシステムを発表された.6本とか8本とかとてもたくさんのスクリューをうたれていたケースもあったのでちょっと過激だなとは思ったが,非抜歯治療をエッジワイズシステムでやるのはアンカレッジコントロールがそのくらい難しいということである.
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はじめまして・前妻は「膠原病」・自分は「脳挫傷」・母は「脳梗塞」(2級障害者)姉(長女)は「小児麻痺」(2級障害者)として誕生し、我が家は障害家族の様・・でも、笑顔・絶やさずに頑張ってます。・・自分は静岡県駿東郡在 住 先月40歳になりました。 現在は建築現場監督休業してますが・18歳時、大学合格後・交通事故にて脳挫傷で1ヶ月意識不明・・CT検査(脳の断面レントゲン)では脳が半分に・・ 人からは分かりにくい障害持ち奇跡の復帰!しかし.社会に出て絶えない苦 労ですが、楽観主義で闘ってます!よかったら自伝ブログも事故発生の始めから読んでやって下さい。自伝写真・面白画像・動画・可愛い画像も多彩に付けてますので、楽しんで見て下さい。
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Posted by: 智太郎 | October 04, 2008 at 09:08 AM